『司法書士の仕事』

前回までに、登記の代理人となる資格者『司法書士』の業務を説明しましたが、具体的にはどのような時に依頼するのでしょうか?

 

司法書士の業務は大きく、不動産登記・商業登記・供託手続き・簡易裁判所における代理・裁判事務・成年後見制度に分類されますが、今回は不動産に関する主な登記を簡単に説明します。

所有権保存登記・・・建物を新築した時など

所有権移転登記・・・売買や贈与、交換など不動産の所有者の名義を変更する時

所有権移転登記(相続)・・・相続によって不動産の所有者の名義を変更する時

抵当権設定登記・・・ローンの借り入れや、借り換えなどの時

抵当権抹消登記・・・ローンの完済などの時

他にも細かいものはたくさんありますが、一般の方が直面する機会が多いのはこの様な時と思いますので、その際には司法書士にご相談下さい。

カテゴリー: Blog

『土地家屋調査士』って?(登記の代理人)

登記の代理人となる事が可能な資格者には『土地家屋調査士』と『司法書士』がありますが、どのように違うのでしょうか?

簡単に言うと、申請する登記の種類によってそれぞれの業務が分けられていますので説明します。

 私自身はまさにこの『土地家屋調査士』なのですが、昭和25年に土地家屋調査士法が制定されてから60年以上、司法書士と同様に法務省管轄の歴史ある国家資格であり、不動産の表示に関する登記の代理申請や登記を前提とした調査・測量などを行います。

 不動産の表示に関する登記とは、不動産の物理的状況を明らかにさせるための登記です。不動産がどこにあるのか、どんな用途で利用されているか、面積はどのくらいかなど、どのような状況にあるのかを明らかにする登記であり、これを業として行うことが認められている国家資格者が土地家屋調査士です。
建物新築の登記や土地分筆の登記、地目変更の登記などが不動産の表示に関する登記に該当します。
建物新築の登記を例にすると、土地家屋調査士の建物表題登記が完了しないと、次の司法書士が代理して申請する不動産の権利に関する登記(所有権保存の登記や抵当権設定の登記など)が申請ができません。

この様に、司法書士と土地家屋調査士は非常に関係性の深い国家資格であり、切っても切れない兄弟のような資格と言えます。

カテゴリー: Blog

『司法書士』って?(登記の代理人)

登記の代理人となる事が可能な資格者には『土地家屋調査士』と『司法書士』がありますが、どのように違うのでしょうか?

簡単に言うと、申請する登記の種類によってそれぞれの業務が分けられていますので説明します。

 司法書士は明治5年に誕生し、140年も続く法務省管轄の歴史ある国家資格です。

登記に関しては、主に不動産の権利に関する登記、商業・法人登記の代理申請を行い街の法律家として活躍しています。

 不動産の権利に関する登記とは、不動産の権利関係を明らかにさせるための登記であり、権利に関する登記をすることにより、権利(所有権や借地権、地上権、抵当権の債権など)が保全されます。
相続の登記や売買・贈与の登記、抵当権設定の登記などが不動産の権利に関する登記に該当します。
同じ不動産登記であっても、建物新築の登記や土地分筆の登記、地目変更の登記などは、不動産の表示に関する登記に該当するため、司法書士では代理申請を行うことができません。このような場合は土地家屋調査士が代理申請をします。

 商業登記とは、会社の目的・商号・本店や支店の所在地・資本金・役員の氏名などを登記し、それらを明らかにすることにより、会社に係る信用の維持を図り、取引を安全かつ円滑に行うことができるようにするものです。
会社設立の登記や役員変更の登記、本店移転の登記などが商業登記に該当します。

カテゴリー: Blog