土地があっても建築可能とは限らない。

土地さえあればどんなところでも簡単に家が建つわけではありません。
「自分の土地なのに自由にならない・・・」なんとも納得のいかない話ですが、自分の土地だからと言ってみんなが好き勝手に利用していては、反対に周囲に迷惑をかけることも考えられます。
このため、土地や建物に関してはたくさんの法律で規制がされています。
中でも重要なものが、「都市計画法」という法律です。
この法律に基づき、一定の範囲を「都市計画の区域」と定め、下記の様に、どの地域の土地であるかによって規制の内容を変えています。

「区域の外」・・・例外を除き、都市計画法の適用を受けない地域です。
「区域の内」・・・都市計画法の適用を受け、この都市計画区域内をさらに「市街化区域」・「市街化調整区域」・「無指定区域」に細分化し、それぞれの区域で建築可能な建物の用途や規模等を細かく規定しています。

松山周辺の都市部は、ほとんどがこの都市計画の区域内に属していますが、周辺地域には区域外の所もあり、砥部町などは比較的、「都市計画区域外」の場所が多くあります。
従って、家を計画する際には、建築地がどの地域に属しているかを確認することが大切となります。
言い換えると、地域によって建築できる建物は決められているのです。
中には、農地を保護する地域であり、可能な建築物を厳しく制限している地域もあります。
まずは、自分の建てたい建物の種類(住宅・アパート・店舗・事務所など)が建築可能かどうかをまず確認しましょう。
確認するには、専門知識を必要としますので、信頼できる建築業者(洋武建設さんのような)・私たちのような専門家・各市町役場の都市計画法の担当課に相談する事をお勧めします。