『司法書士』って?(登記の代理人)

登記の代理人となる事が可能な資格者には『土地家屋調査士』と『司法書士』がありますが、どのように違うのでしょうか?

簡単に言うと、申請する登記の種類によってそれぞれの業務が分けられていますので説明します。

 司法書士は明治5年に誕生し、140年も続く法務省管轄の歴史ある国家資格です。

登記に関しては、主に不動産の権利に関する登記、商業・法人登記の代理申請を行い街の法律家として活躍しています。

 不動産の権利に関する登記とは、不動産の権利関係を明らかにさせるための登記であり、権利に関する登記をすることにより、権利(所有権や借地権、地上権、抵当権の債権など)が保全されます。
相続の登記や売買・贈与の登記、抵当権設定の登記などが不動産の権利に関する登記に該当します。
同じ不動産登記であっても、建物新築の登記や土地分筆の登記、地目変更の登記などは、不動産の表示に関する登記に該当するため、司法書士では代理申請を行うことができません。このような場合は土地家屋調査士が代理申請をします。

 商業登記とは、会社の目的・商号・本店や支店の所在地・資本金・役員の氏名などを登記し、それらを明らかにすることにより、会社に係る信用の維持を図り、取引を安全かつ円滑に行うことができるようにするものです。
会社設立の登記や役員変更の登記、本店移転の登記などが商業登記に該当します。

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